イマココの気持ちを撮る、について
日本列島は大雨と暑さが席巻しています。みなさまいかがお過ごしでしょうか。7月の豪雨災害で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
さて、表現フォトセラピー・ワークショップ(オンラインワークでした)で、撮影テーマについて話したことを少しシェアしたいと思います。
ワークショップの3回目で「いま・ここの気持ちを撮る(解説あり)」というテーマがあります。最近よく耳にする「いま・ここ」。マインドフルネスやヨガなどでも出てきますね。様々なジャンルの情報の大波に飲まれる、飲まれ過ぎる現代を過ごす私たちが、一瞬だけでもそれらをシャットアウトし、自分の呼吸や今の身体の状態、こころの状態に意識を向ける、そんな感じでしょうか。
写真を撮るときの「いま・ここ」ってなあに?という声もクライアントさんやフォトセラピー・ワークをご検討のみなさまから時々聞こえてきます。なので、」本来はワーク前にお話しする「解説」の部分をすこし説明しますね。フォトセラピーのワークで写真を撮るときも、カメラやスマホを持って、まず自分の「いま」の状態、過去でも未来でもない今のこころに意識を向けて撮っていただきたいのです。また「ここ」にいる自分、何秒後かにはどこか違う場所へ移動し、立つ位置も眼に映るものも変わっているかもしれない、でもいまは「ここ」にいる。そのふたつの状況下で被写体を選んでシャッターを切ってみてください、とお願いしています。
私たちの頭のなかを巡る思いは多くが過去のことか未来のこと、近い過去未来から遠い過去未来まで。こころは「今」にいないことが多いのです。そういう私の頭の中も非常にウルサいです(笑)。時々ヨガのレッスンをするのですが、はじめに先生が呼吸に意識をむけるように、呼吸とともにお腹のふくらみ、胸に空気が入っていく感覚を大切に感じるように等、呼吸といまのカラダを感じるように促します。するとうるさい頭が段々とスーーーーっと静かになります。話が逸れましたが写真を撮るときもイマ・いま・今の瞬間自分の気持ち、いる場所、立ち位置を意識して、過去でも未来でもない今を見つめて撮ってみていただきたいのです。もちろん、根詰めなくていいのです^^。
オンラインワークののクライアントさんの写真を紹介いたします。
とてもお忙しい状況で撮影されたようです。急ぎのときにシャッターを切っていただいたことに拍手!です。本当に。
こうした写真は何も知らない人が見たら普通のパーキングの写真かもしれませんが、後から見るとそのときの状況を思い出し、様々な感情が蘇ってきます。
ステキな夜景の写真もシェアしていただきました。
この回のセッションでは、クライアントさんの数日にわたるお仕事、友人とのふれあい、休日の風景、家の中での日常などたくさんの写真を見せていただきました。とても心温まる写真が多く、拝見しながら何気ない日常が本当に大切な一瞬一瞬だなぁと改めて感じました(これは私の勝手な感想です^^)。
目まぐるしい日常のなかで、すこし立ち止まって頭を静かにして自分のいまのこころをみつめてみたいですね。
手前みそですが、最近私が「いま・ここの気持ちを撮った」写真はこちらです^^。