写真展が閉幕しました
みなさまこんにちは。フォトセラピーのAkiです。
写真展「冠攣縮性狭心写(かんれんしゅくせいきょうしんしゃ) そして映えない日常に倒される」が閉幕しました。おかげさまで大盛況でした。
改めて写真を見ると、やはりこれはBEREALが過ぎる、まさにセルフフォトセラピーだったんだな、と思います。
ギャラリーの皆様、ご来場くださいました皆様、心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
作品の方はゆっくりとインスタグラムへ掲載していきます。今後ともよろしくお願いいたします。
展示のstatementを下記に掲載します。長文のためお読みいただける方のみどうぞ^^。
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記
「悪質冠攣縮性狭心症と映えない日常
‐発病後に生活のすさみ具合は加速して悪化
2020年に冠攣縮性狭心症に罹患。2ヶ月ほど寝たきりとなる。
血圧、血糖、中性脂肪正常、動脈硬化なし、心臓血管カテーテル検査異常なしだったため、診断がつくまでに4ヶ月かかった。強度の坐骨神経痛、不眠症も併発。心身ともに地獄のどん底となる。家事も仕事もできなくなった。
半年後に寛解期があるもぶり返した。その後は発作、点滴、寝たきりを何度も繰り返しながら5年間生きている。
その間、楽しいことや充実した時もあったが、突然暴れだす症状に強制終了されることもしばしばだ。
さて、家事ができなくなった問題について言及すると若い家族が独立して家事が減ったとはいえ、生きている以上衣食住にまつわることはしなければならない。うちは家事の量が多い。発病後は処理速度、能力は半分以下となり、ただ必死に食らいついて処理するだけ。混沌、無秩序が支配した。すさみきった。
別に映える生活をする必要はないのだが、普通の人間らしい日常を送れていない。(敢えて発病前の写真も展示することにしたが、映えなさは変わっていない。しかし倒れないだけまだマシだった。)
家事のことだけではない。私は病気に人生をめちゃめちゃにされたのだ。この症状はかなり悪質だ。ちなみに私の場合手術ができない。
主治医は言った。私の中にもうひとり別人格がいると思えと。別人格なら私ではないのだから私と切り離して見てやろう。「こいつ」「そいつ」などと呼び、時々「いい加減にしろ!!」と怒鳴りつける。なだめたりなんかしない。
更に主治医からは、私の「治したい」気迫は10代のそれだと言われた。ならば別人格に売られたケンカに対して黙っているわけにはいかない。ティーンエイジャーなだけでなくヤンキーになった。いきがって闘ってはいるものの何度も何度も「そいつ」にボコボコにされている。
そこで、私はこの病によって堕ちた自分の姿と生活を撮ってまじまじと見た。可笑しかった。同時に冠攣縮性狭心症の悪事を白日の下に晒してやることにした。ゲラゲラ笑いパジャマのまま家事をして、カメラとスマホを持ってふざけながら。時にリアルに発作を起こしながら。
もっと大変な病を抱えても前向きに生きている人もいる、生まれつき障害のある人もいるのに云々という比較はここではしない。病に感謝するとか受け入れるとか、そんな風に思えるほど私は高潔ではない。今はそこまで人間が出来ていない。病に感謝できる素晴らしいみなさま、この展示はあなた方とは関係がない。
これらの作品制作ができるまでになったのは心臓クリニックの主治医磯田先生のお陰である。心から感謝している。
「冠攣縮性狭心症の野郎ども!こっちが50代だからってなぁ、いつまでもなめたマネしてんじゃねえぞー!!。5年もボコボコにしやがってもう充分だろうが!。これ以上は絶対勘弁できねぇ。今度襲って来やがったらただじゃおかねぇがらな!!!!」
以上
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追伸、ギャラリーのスタッフ様に、展示の動画を作っていただきました。こちらのサイトの下部に動画へのリンクがございます。ギャラリーのfacebookページとなっていますので、facebookへログインしてご覧ください。